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相互リンクさせていただいているREVさんのお誘いで、【Venture Electronics&aune audio JAPAN Review Tour 2017】に参加させていただきました。


今回のレビューツアーのテーマは

・M1S(バランス対応DAP)でVEのイヤホン各種(全てバランス仕様)を聴いてみよう。

です。



なお、下記のREVさんのBlog記事にて、今回の使用機材の画像と説明が見られますので、是非ご覧ください。








早速ですが
以下、感想を長々と。
複数の記事に分けても良いのですが、逆に分かりづらくなるかなと思ったので
この記事で完結させています。






aune audio M1s

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今回のレビューツアーの趣旨として個人的には
『Venture Electronicsのイヤホンを聴いてみよう』というのとは別に『バランスとアンバランスの聴き比べ』であるということと(勝手に)判断しておりますが、
まずは比較に使用するDAPの音について大まかにでも把握しておくべきと考えました。

ただ、私はバランス接続用のイヤホンやヘッドホンを所持しておりませんので、必然的に3.5丱▲鵐丱薀鵐浩楝海燃稜Г垢襪海箸砲覆蠅泙后
今回は日頃から使用頻度の高かったイヤホンとヘッドホンの方がDAPの特徴が把握しやすいかなということで、下記のイヤホンとヘッドホンを主に使用しました。

・GERMAN MAESTRO『GMP 8.300 D PRO』
・SHURE『SRH1840』
・SoundMAGIC『E80』
・ATOMIC FLOYD『HiDefJax AcousticSteel』
その他適当に……

……マイナー気味な機種ばかりで申し訳ありません。
いわゆる鳴らしにくい機種なんかも混ざってますが、『The headset impedance: 8-600Ω 』って書いてありますので駆動力チェックがてら、そんな感じで。


フィルタ設定は初期設定で『FAST』になっていたので、これを使用しています。







【音質について】

全体的に響きが普通から抑えめ、若干あっさり目な傾向です。音と音の間隔を適度に認識しやすいです。
ノイズ感も少なく、冷静に丁寧に淡々と音を鳴らそうとしているような印象を受けました。
パッと聴いたときの印象ではいわゆる解像感というようなものが高めに感じられます。

ただし、色々と聴きこんでいくと他のDAPやアンプでは普通に聴こえるコーラスが
M1sではほんの少し埋れがちになってしまう曲がいくつか見つかりました。

そのため、音源の響きをそのまま鳴らすというよりも少し省いているといいますか、
気になりやすい箇所を丸めたような音と表現をした方が正しいように思います。
もしも野暮ったさを感じるとしたらここが原因かなと思います。

なお、駆動力が必要なイヤホンやヘッドホンでは、これら上記の気になる傾向が強くなるように思います。




音場は縦方向は普通、横方向が普通からほんの少しだけ狭め気味に感じます。
これは前述のように響きが抑えめなことに因るのかもしれません。
奥行き感や広がり方に目立つような違和感はなく、自然でとても良いと思います。




低音域は若干ながら抑えめに感じます。
音の質感がゴリゴリと抉っていくような質ではないことも手伝っているように感じます。

ここは曲によって相性があり、これはラップなどの低音域が主体の曲を聴くと、
その辺りの重さや圧力、存在感が若干軽くなるので比較的差が分かりやすいです。

ノリ重視の曲の場合、若干落ち着いた印象になってしまうかもしれませんが、
その曲自体のもともとの低音域の主張具合によってはそこまで違和感はないかもしれません。

逆に、ゆったり目な曲や、メロディラインに感情を強く乗せるような曲に向いているように思います。




高音域は質が良いです。
若干の丸まった印象は受けますが、聴きやすさと破綻の少なさを両立しています。
ただし、この評価は
「私は高音域の刺さり等、聴きづらい機器はあまり好みでは無い」という事を前提にして欲しいです。





まとめとして、私はこの音はかなり好きです。
響きは多ければ多いほど良いというモノでもありませんし、
それなりの高音質と聴き疲れしにくさを両立しているのは好印象です。

また、これは私の印象論になってしまいますが
「曲の流れにノリながら楽しみつつ、同時に音の一つ一つを楽しむ」という聴き方にはとても向いているのではないかと思います。

響きが強めの機器で聴くと「なんだか混雑してるなぁ」と感じる曲もaune M1sで聴くと、
良い意味で整列されたような印象を受けることが何回かありました。
また、そこまで良い変化具合ではなくとも、違った印象で聴けることもあって少し新鮮でした。



もちろん、もっと高性能なDAPやAMPでならば、これらを全体的に底上げしたようなものもあるのかもしれませんが……。
高価格であればそのような機種がすぐに見つかるというわけでもないと思いますし
まずはこのような音のDAPもあるのだという発見ができただけでも、
今回のレビューツアーは始まったばかりですが私にとってとても大きいモノです。



以上、aune audio M1sでした。







さて次は、肝心のVenture Electronicsのイヤホンについて。
インナーイヤー型(イントラコンカ型)イヤホンを使用する場合、
私はイヤーパッドを装着しないで聴く主義なので、その状態での感想が基準となります。
まずアンバランス接続で聴き、その音を元にバランス接続と比較しました。
全てaune audio M1sでの感想となります。

また、aune audio M1s特有なのか否かが分かりませんが、同じ音量値でもアンバランス接続よりもバランス接続の方が音が大きいため、厳密な比較はできていない可能性をご留意ください。

既に所持しているイヤホンもいくつかありますが、今回改めて聴き直し、全てのイヤホンとも同じ条件で感想を書かせていただきました。







VE MONK PLUS Standard Edition Balance 2.5 TRRS 

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【アンバランス】
音量:43〜44

価格から考えると高レベルに無難ですが、イントラコンカ型としてのイメージからはあまり外れない音です。
例えばEarPodsから大きなレベルアップとか、SONYの機器に付属していたイントラコンカ型と比べて段違いに良いとかそういうものではありません。
傾向としては元気系です。

音に厚みがあり、若干ボワ付きや上擦りみたいなものを感じることがあります。
これは低価格のイントラコンカ型でよくありがちで分かり易い残念ポイントの一つです。

イントラコンカ型らしい音場で、横に広く前後方向には薄めです。
音配置に若干の違和感を覚える事があります。



【バランス】
音量:37

ボワ付き気味の中高音域が若干ながら滑らかになります。
また、音配置の違和感がかなり改善されるように感じます。
女性ボーカルの主張具合が強くなりました。


音場の広さはアンバランス時と大差無いと思いますが、音配置の違和感改善のおかげで音それぞれの認識が若干ですがし易くなり、曲によっては広くなったと感じるかもしれません。
これは、わりとゆったりとした音数のあまり多くないアコースティック曲の方で分かり易かったです。













VE MONK PLUS Espresso edition Balance 2.5 TTRS

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【アンバランス】
音量:43〜44

MONK PLUS無印と似たような系統の音です。
似たようなボワ付きが無印ほどではないですが、ほんの少し気になります。
ただ、イントラコンカ型としてはこんなもんだろうって気もします。

MONK PLUS無印にあった音配置の違和感はかなり改善されていると思います。
これはMONK PLUS無印のバランス接続を聴いたときの印象に近いのですが、それよりも違和感は若干目立ちます。
低音域に芯が付加されたのが若干感じられます。
MONK PLUS無印では左右方向の端っこの方に感じられた音が、若干内側に寄ったような余裕感が出ます。

ただ、MONK PLUS無印よりも音場の奥行き方向の薄さがさらに気になります。



【バランス】
音量:38

MONK PLUS無印のバランス接続時と同等に、音配置の違和感が改善されます。
そのためか、余裕感が増します。
また、全体的にボワ付きが抑えられるためか、音のアクセントが出てきました。

バランスによる変化具合では、当機種よりもMONK PLUS無印の方が分かり易く思いますが、
当機種では全体的に少しずつ質を向上させたような印象です。












ASURA 2.0 Balance 2.5 TRRS

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【アンバランス】
音量:46

全体的にフラット気味で、少し冷静に鳴らそうとしているような感じです。
堅実に無難に。低音域は締まりすぎず緩すぎず。
適度に音場は広く、音は細すぎず太すぎず、質は刺激的になりすぎず丸くなりすぎず。
曲によっては中音域で野暮ったさを感じることがあるかもしれません。
これは中音域だけが原因なのではなくて、中音域が特に目立つという説明の方がしっくり来ると思います。

過度に誇張された音はあまり好きではない人、減点要素の少なさで選ぶ人向けのイヤホンだと思います。
逆に、多少の欠点はあってもここは良い!というイヤホンが好きな人は他の機種かな。



【バランス】
音量:40

全体的に野暮ったさが低減されます。
特に女性ボーカルでは顕著で、ダイレクト感がほんの少し強くなります。
上記のおかげか、音それぞれの間隔が分かり易くなります。












ZEN 2.0 Standard Edition 2.5 Balance TTRS 

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【アンバランス】
音量:49

豊かな中低音域。イントラコンカ型としてはかなり低いところも出ていて驚きます。
音量バランス的にはそれよりもほんの少し高いところが持ち上がった印象です。
この、浅いところから中音域にかけてのクセを気に入るかどうか。
また、自分の好きな曲と相性が良いか。
実性能は決して平凡なモノではないのですが、音のバランスにクセがあって独特なので
手放しでオススメできるような機種ではないと感じました。

曲によって相性がハッキリと出るタイプの機種です。
そういう意味では、メイン機というよりは使い分け前提の方が良いのかもしれません。
低音域の質としては緩めなので、締まりの欲しい曲には合わないです。
今まで聴いてきたイントラコンカ型の中では良くも悪くも唯一無二の音だと思います。
そのため、「試しにこの曲を聴いてみたい」と思ったのも事実です。
また、中低音域の存在感が大きいので高音域は若干目立たないのですが、必要量は充分出てます。

前記したように、私はイントラコンカ型は基本的にイヤーパッドを装着しないのですが、ZENは装着した方が良いと感じる曲が多かったです。
その場合、低音域の質が音圧重視になります。
ただし、高音域の抜けは悪くなるので良し悪しです。



【バランス】
音量:41

アンバランスでは低音域の締まりが欲しい曲などを聴くと生々しい中低音域が暴れ気味になったりするのですが、バランスでは低音域の浅めのところが少し落ち着き、整列された感じになります。

その辺の量が減ったように感じられますが、実際に減っているのかそれとも質が変化しただけなのかは正直分かりません。

またその影響か、音それぞれの間隔が若干分かり易くなります。
アンバランスでは意識さえすればわりと聞こえるハイハット等の音が、バランスではあまり意識しないでも聞こえる "ような" 感覚です。

ただ、これらはZENの個性が薄れているような気もします。
曲によってはアンバランスの方が良いと感じる事も少なからずありそうです。










DUKE Balance 2.5 TRRS

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【アンバランス】
音量:44

高音域が目立つドンシャリ傾向の音です。
高音域が上の方まで伸びきる感覚はあまり感じられません。
具体的にはハイハットやシンバルが不自然なほど強調されて聞こえます。
低音域は、量はやや少なめですが音圧や締まり感がある傾向です。
中音域はあまり主張してきませんが、これはハイハットが痛くて音量を上げにくいからだと思います。
それらの帯域が落ち着けば、フラット傾向になりそうな音の出方、という印象です。



【バランス】
音量:39

ハイハットの強調がわりと分かる程度に治まりますが、まだ目立って痛いです。
解像感や、音の配置、音の質感など個々の要素は1万円そこそこのカナル型イヤホンと比較しても自然で悪くないと思うのですが
高音域に偏ったバランスが悪い意味で個性を強くしている印象でした。









DUKE alternative edition Balance 2.5 TRRS

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※故障しているとのご報告を受け取り前に受けていたため、殆ど聴きませんでした。
興味はあったので残念です。














というわけで、機種毎の感想は以上です。


まとめとして少し。



まずは『aune audio M1s』について。
そのものの音が好みと合致しており、魅力的なDAPと感じられました。
性能的な事は比較しませんが、どちらかというとxDuoo X10よりも好みの音でした。
ただ、曲戻りの操作やリング型ボタンの押し心地に若干の違和感とストレスを覚えたのが気になります。
もう少し駆動力があれば言うことないのですが、高望みかな。




次、バランスとアンバランスについて。
音量が違うのが難点ですが、思っていたよりも音の変化が大きくて驚きました。
気になったのは『他のバランス対応DAPでも同等に変化するのか』、『aune audio M1s特有の音質差なのか』です。
これについては、別の機種などで機会があったら聴き比べてみたいなと思いました。

また、確かに音質の変化はそれなりに感じられるのですが、押し並べて音質が良くなるとは言えない気がしますし、既存のアンバランス接続の機種を不可逆的に改造しなくてはならないというとてもとても大きなハードルがあるので、即座にバランス接続環境へ置き換えるかというと私は難しいと思います。





最後、Venture Electronicsのイヤホンについて。
個人的な閑話になりますが、Venture Electronicsのイヤホンは中華イントラコンカ型イヤホンを買い始めるきっかけになったもので、少なからず思い入れがあります。
また、その中で特に『ZEN 2.0』については当初からレビュー記事や口コミを見つつ、イントラコンカ型イヤホン好きとしてはとてもとても気になっていた格別の存在でありまして、入手性の悪さから「購入しないと聴けなさそうだな」とか「いつかは買って聴いてみたいな」と実に1年以上思っていたので、今回のツアーはまさに渡りに船といったものでした。

なるほど確かにこれは前評判どおりに唯一無二の音だなと納得もできましたし、良い意味で衝撃を受けました。
ただ、イントラコンカ型イヤホンの一つの方向性の限界点といいますか、イヤホンというサイズでの物理的構造の限界みたいなものを感じてしまったのも事実でして、そもそも今更ですが私自身は『カナル型イヤホンよりもイントラコンカ型イヤホン』、そして『イヤホン全般よりもヘッドホンの方が好き』であるという事もあり、ここまでするならいっそヘッドホンでいいんじゃね?という本末転倒な考え方をしてしまいました。




といいますのは、
私はイヤホンをいくつも購入していますが、ポータブル用途では殆ど使っておらず、部屋の中で"気軽に"音楽に浸ったり、PC作業中などでBGMとして流し聴きをするのが主な使い方となっています。

私はイヤホンよりもヘッドホンの方にある程度お金を使っていることもあり、所持機の中ではいわゆる高級機種ではなくとも音質的にヘッドホンの方が有利なのですが、それでは重いだとか煩わしいなどと感じてしまう時にイヤホンを使います。

そのような使い方のため、音楽にガッツリと向き合って楽しみたいときにはヘッドホンを使う事が多いですし、イヤホンの使い方として流し聴きでもあまり引っかからないというか、音質傾向的に適度なドンシャリや、フラット傾向なものを好みます。

その中で『ZEN 2.0』は確かに音質は良いのですがクセが強いので、個人的にこの音はどちらかというとイヤホンとしては気軽に使いにくく、ヘッドホンの使用用途と被ってしまいます。また、大きな特徴である低音域についても、質としてはヘッドホンの一部機種の方が好みでした。

音楽にガッツリと向き合って楽しみたいときには、前述したヘッドホンの重さや煩わしいといった点はあまり気にならず、この時点で『ZEN 2.0』を使用するメリットというか、うまみが少ないと感じてしまいます。

そのため、これを使うくらいなら普通にヘッドホンで良いんじゃね?となりました。
なお、『ASURA 2.0』はアンバランス接続ではありますが去年の2月に購入しており、今もそれなりに活躍しています。








さてさて、長々と描かせていただきましたが、今回のツアーは私にとってはとても有意義な内容でございました。
改めて、今回はREVさんと代理店さんのご厚意により本ツアーへ参加させていただきまして本当にありがとうございました。
そのうち何かお返しがしたいMil2でした。