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クラウドファンディングでインエアー方式イヤースピーカー INAIR M360を購入しました。
聴いたときの印象が良かったので記事にしてみました。
聴きながらメモを取り、ちょこちょこと加筆修正してます。


・エージング全くしていません。
・視聴環境はFiiO X5 2nd gen、iBasso Audio DX90j。

・全体的に音の先が若干丸っこい音。均(高)な音バランス傾向。

・装着の仕方で低音域の量や、全体的な音の質がわりと変わるので、慣れるまで試行錯誤すべき。
・説明書にも書いてあるとおり、低音域の量が多い自分のポジションを探そう。
・低音域が少ない位置での装着では、全体的に音が変質して割れやすくなる印象。(なので、これは正しくない装着位置と私は判断したが、音の広がり方は一番良いかもしれない)

(重要追記)
・Twitterで公式(@inair_audio)様から「低音が思うように出てなかったり、高域が耳に刺さる感じがしている場合は、装着方法で改善できる可能性があります。分かりやすい装着方法ムービーなどは今後用意したいところです。」とコメントをいただきました。


・低音域の量はほどほど、それなりだが、自分の前方方向にほんの少し離れた場所から聴こえるような質で、そのおかげか他の帯域に干渉しにくく、埋もれにい。 良い意味でイヤホンらしさを脱している印象。
・重低音らしさはあまり感じられないが、沈み込みや階調表現がそれなりに優れており、そつなくこなす印象で質はまぁまぁ良い。


・中音域は、ボーカル帯が他よりも若干浮き出ているように感じることが、ままある。
・質としては男性ボーカルよりは女性ボーカルの方が向いている印象。


・高音域は一部の帯域で荒れる(潰れる?)気がするが、基本あまり気にならない程度。 曲によっては顕著になることもありそう。
・もしかしたら音が広がることとのトレードオフの部分なのかなと思う。



・全体的にイヤホンらしくない音の広がり方をする。
・また、それでいて過度で不自然な広がり方はあまりしない。
・広さと同時に狭さを感じることもまれにあった。


・スピーカー基準だと不自然と思うほどの近さで後頭部方向へ音が回り込む感じがわりと目立つので、そこでイヤホンやヘッドホンっぽさを感じてしまうことがある。
・そのため、スピーカーらしさとイヤホンらしさを併せ持つ印象なのだが、これは人によって「スピーカーっぽく感じられるかどうか」の判断が分かれる要因とも思う。
・個人的にはイヤホンでもスピーカーでもなくヘッドホンでの表現にわりと近い印象だった。


・上記の点で、他の方の感想のいくつかで見られた「まるでスピーカーで聴いているような音」とまでは完全には感じられなかったが、言いたいことは分かる。(音配置などによる奥行きの表現や、低音域の質など)

・音の抜け方はインナーイヤー型とカナル型の中間のような印象。

・ニッチな話になるが、バイノーラル音源やASMR、環境音、立体音響編集作品との相性がかなり良い。(おそらく、私の所持しているイヤホンの中でもトップレベル)


・装着感は良い。
・カナル型特有の圧迫感とは別種の装着感なので、それがあまり好きではない人でも違和感なく装着できる可能性がある。
・ただし、最初は良くても長時間は痒くなって駄目という可能性もあるので、そこを含めて考えるべきかもしれない。
・音量はわりと必要だと思う。ただし、一般的なDAPであれば問題は無さそうな程度。
・音の質を考えると駆動力もあればなお良い。



・まとめとして。
・このイヤホンは絶対的な高い性能を求めるのではなく、独特の音の広がり感や、イヤホンらしからぬ音の奥行きなどをまず楽しむべきだと思う。
・そこを除いた場合でも、イヤホンとして分かりやすい性能に特化、突出した音ではないが、多くの人にとって不満は出にくいレベルの解像感は備え、破綻も少なく、高レベルでまとまりがよくバランスが良い機種と言える。

・低音域のイヤホンらしくない質に、曲との相性が出てくると思う。
・また、中〜高音域で響きが多めの曲は飽和気味に感じることがあるかもしれない。
(これが改善されるような次回作に期待したい。)

・個人的には贔屓目なしに満足できた。
・特に、カナル型の圧迫感が嫌いな人には試してみて欲しい。





あとで加筆するかも。
(2018/07/13 全体的に修正加筆)
(2018/07/16 タイトル変更、全体的に修正加筆)