Takstar PRO80が届きました。
注文は1月11日の夜だったので1週間ちょっとかかりました。
今日届いたので細かな音質についてのレビューはさておいて、ひとまず軽く。
写真なども後日載せようかなと思います。


【トランク型ケース】
レビューをされている他の方々の評判通り、という印象ですね
黒いプラスチック製の足が付いてますが、
設計自体が微妙なのか、私のもガタつきます。

TAKSTARの社章とシリアルナンバーがPRO80ロゴの右上に、
購入先のSeaben.comシールがその下に堂々と張られていました。

ほかの用途に流用してもなんか使いにくそう、
まぁ本機を使わない時にしまって長期保存するにはいいかも?


【中身】
PRO80が表紙になっている説明書。当たり前ですが中国語です。
この中に製品合格証が挟まれてました。
スペック表で周波数特性グラフも書かれてました。
きちんと詳細に書かれ、わりと丁寧な説明書です。

商品の梱包内容の説明によると、
本来は手提げ紙袋が含まれているらしいのですが今回はありませんでした。
これは通販の販売主によって変わりそう。


Hi-2050が表紙な商品ラインナップが載ったカタログ。
こちらも中国語のみで、とくに目新しいものはないですね。

故障時について書かれていると思われる白い紙。
保証内容の詳細などが書かれている感じです
(中国語は全く分からないのであくまでも感覚です)

あと、携帯時用の灰色な布袋が付属。




【本体】
説明書には310gと書かれています。
実際に5g刻みの工業用重量計で量ったところ
ケーブル全て込みで365g、ケーブルを手で持って280gでした。
ケーブルは逆算して約85gと、カールコードなせいか少々重め。

レビューでほぼ必ず指摘される、ヘッドバンドが短いという点ですが確かにかなり短め。
所持機の中ではフィリップスのSHL9600とだいたい同じか、ほんの少し少し短いくらいか。
頭のサイズ的に装着さえできれば装着感は良好な部類かと思われますが
ぎりぎり装着してるような人は頭頂部に負担がかかるので疲れるかも。
さらに、眼鏡してる人は痛くなりやすい可能性あり。


今回購入したものは初期ロットではないので、
ハウジングなどの金属部分にヘアライン加工のような処理がなされています。

ヘッドバンド部とハウジング部を繋げる金属の箇所なのですが
心持ち動くので、変に力を加えた場合
「壊れてしまわないか?」「抜けてしまわないか?」
と少し不安になりました。
金属に丸い打痕があり、カチカチとそれなり(あくまでもそれなり)に安定して調整できます。

まぁ丁寧に扱えば壊れることはなさそうですが。
製品展開的にさらに成功してノウハウが生まれれば
ここら辺は安定するんでしょうかね?


プラグはミニプラグの外側にねじ山があり、
標準プラグを装着できるAKGと似たようなタイプ。金メッキ。
ねじ山の段数が手持ちのAKGは2段、ゾネホン用ケーブルも2段ですが
当機は3段。A2000Xも3段。しかしまぁ規格は全部同じ?
全部問題なく装着できるし。



ケーブルはカールコードで上記に重量を書きましたが少々重く感じます。
携帯用として使うにはためらう人もそれなりに居そうなレベル。







【エージングなし音質】
環境、DACはiDAC-1、アンプはC-2Cで聴いてます。

イヤーパッドを取り外すとスポンジがあり、これを取り外すとさらにすっきり感が向上し
解像度が上がった気がします。
低音の微妙に曇ったような感じ、高音の出し切っていないような感覚が取れると思います。
刺激が多いとちょっと……ってな人はそのままの方がいいかもしれません。
また、スポンジがあった場合音の反響成分が増えるためか、音が少し濃いです。


全体的にはっきりすっきり系。音場は少し狭め?スポンジありの場合そこから少し広がるか?
オーテクの古めの機種のような、耳の近くで鳴るタイプな気がする。
ぶっちゃけ古めのオーテク機種今は持ってないんで分からないけど。

正式代理店なフジヤエービックさんでは通常12,800円らしいですが
1万円代前半で購入できる機種としては解像度が高めだと思います。
音の分離、書き分け、音場の狭さがちょっと惜しいかも。
さらに良かったらA2000Xにかなり迫るかもしれん……。



低音域はわりと締まっており、量は少なめ〜普通の間くらい。沈み込むような超低音はちと弱い。
低音が少ないソースでは量が物足りない人も居るかも?
スポンジあった方が量が多そうですね
どちらにしろ禅のような、ゆるやかな柔らかい低音が欲しいってな人には向いてません。



高音で一部の音域が良い意味でも悪い意味でも強調されてる気がします。
主にハイハットとかの。
全体的に高音域が主張します。
人によっては刺さると感じるかも。

打ち込み系やPOPSなどに使う機種としては結構良いんじゃないでしょうか。
耳元で鳴るっていうのもメリットでありデメリットだしね。

男性のボーカルは物足りなく感じることもありそう。
女性ボーカルはキラキラと鮮やかに凛とした表現をしてくれて結構良いです。










【軽くまとめ】
本体の仕上げや品質は良くもなく悪くもなく。
解像度は価格で考えるととても高く、音の質も悪くない。
聴き疲れは色々な意味で かなりする。

こういう傾向の音を求めているのであれば、コストパフォーマンスかなり高め。
それ故、ヘッドバンドの短さが惜しいと強く強く訴えたい。


予想で似ていると思っていたA2000Xと念のため比較してみると、
A2000Xは音量を上げてもどこか余裕のある鳴らし方をするんだけども
PRO80にはそれがない。
中低音はPRO80の方が多い。重心も少し低い。
A2000Xは満遍なく音が出ている印象だけど、PRO80は強調された部分が所々ある印象。
(A2000Xで所々減衰してるということもありうる?
(※1)
また、高音域の刺さり方はA2000XよりもPRO80の方が荒れていて多い。
その影響か、録音の良くない曲(けいおんとか)を聴くと
聴き疲れがPRO80の方がかなり多いです。
そういった意味では録音の善し悪しはPRO80の方が判断しやすいかも。
声はPRO80の方が近くて少し大きい。

高音はエージングで良くなることを熱望したい。
現状では、2機種はそれほど似ていない。





音に関する更なる感想は最低でもエージング100時間程度したのち、書きます。


-----------------------------------------------------------------------------------

(※1)2012/01/21、01:30訂正補足
PRO80は特定の音域が強調されるというよりも、
それぞれの音のエッジが強調されて聞こえるように思います。
そのためか、MIDIファイルとかSPCファイルなど、
音成分が分割されたものが混ざって鳴っているようなソースでは
はっきりと音の聞き分けがすごくしやすく感じました。
そういう意味でモニター向けなんでしょうかね?
そのため高音の刺さり方も大きく感じたのかもしれません。