忙しさにかまけて放置していたエロゲー【春季限定ポコ・ア・ポコ!】( http://www.h-comb.biz/product/07/index.html)を
最後までプレイ完了しました。
念のため、体験版の範囲を超えるネタバレはしないように感想書きます。

そもそもこの作品をやりたくなった理由は、
2chまとめサイトで『最萌の妹キャラは〜』的な記事を見て、
残念な妹【野々宮 藍】の発言画像の数々に衝撃を受けたからでした。

実際のところ藍ルートを読み終わっても最後まで印象は変わらず。
妹キャラ好きにとってはマジで破壊力すげぇなぁ。



ミドルプライス作品なので、駆け足な展開だなぁと感じるところも多々、というか
ずっと駆け足で進行していきます。
テキスト自体は2ch的、ニコ動的なパロディネタや、おっさん向けのような古めのネタの多さに
少し辟易する人も居るかも?という感じでしたが、
まぁ好みに合えば駆け足展開も相乗効果で良いテンポに感じられるんじゃないかな。
そういう点では良い方向に作用していました。

それに相まってボリューム不足な感は否めません。
しかし、同人ソフトでもたまにあるのですが
少ないボリュームだからこそ、まとまり感があって無駄が少なく、完成度が高い』っていう
印象を持てる作品でもありました。



シナリオについて。
エロゲー初心者にオススメし易い作品です。
攻略できるキャラは最初から好感度高いしね。 
キャラの設定もどこかで見たことあるような。
また、良い人が多いです。
特に部活動の部員。
そして男の親友。



設定。
王道の方が良いのか、奇をてらったモノの方が良いのかは
こういった作品を楽しむうえで永遠のテーマかと思いますが
どちらにしろ『違和感がなく、それでいて魅力的に』書いてくれさえすれば
個人的にはどっちでも良いです。
その点で、この作品はそれに成功している。
少なくとも攻略対象キャラは3人で、それぞれ書き分けることができているし
その他のキャラも影が薄いというようなことはない。
特に親友【新山 敦】の存在は大きい。


テンプレートから引っ張ってきたような展開ばかりで、
「ああ、そろそろ軽いトラブルが起きて乗り越えるんだなー」って予測できたりする。
でも不思議なことに退屈では無かったです。



設定を根底から覆すような超展開が起きることがありません。
これは良い意味で書いてます。
スムーズに物語に入り込み、読み進められます。

ヒロインが死んでしまって〜のお涙ちょうだいなエロゲーの作品としては
【もしも明日が晴れならば】とかが超有名かなと思うんですけども
少なくともそれよりは真面目に、 色々な意味で 過去を乗り越えようとする
そういう成長物語としての描写をちゃんと書いていたと思います。
ていうか【もしも明日が晴れならば】は人間らしさを感じられなくて嫌いなので。


攻略キャラのルートに入っても、他の攻略対象キャラの登場が減るようなこともなく、
優しく楽しく掛け合いをしてくれます。
これって萌えとかシナリオ重視作品とかでは結構重要だと思うんです。






総括。
全ての面で100点満点中70〜85点程度は取ってくれるんだけど、
それ以上には到達しないような作品でした。
ほとんどスキップ機能を使わず、ボイスも文末まで聞きながら進められた作品って久しぶりかも。

ただし、数年後にどういう作品だったかと聞かれた場合に
ちゃんと答えられる自信がありません。

不満点は本当に少ない。
でも突出している点も少ない。
そういう作品。

自由にできる時間が少なめな社会人向けかもしれない。
気軽に楽しみたい、エロゲーに初挑戦してみたい、
そういう人向け。


一番印象に残ったのは 妹【野々宮 藍】 でした。
今までプレイしてきた作品の中でも、妹キャラとしてはかなり上位に入るよこれ。



2012年01月14日の、このBlog記事で

ああつまり私には青春系のシナリオエロゲーは向いてないってことか!? 

って書いたんですけども
そういうわけでは なかったようだ。
引っかからないって言えば嘘になるけども、
一度物語の進行に引き込まれてしまいさえすれば
全く問題はなかった。楽しめてしまった。

私の文章読解力と表現力が拙いんだろうな。











あと、この作品には関係ないんだけど
やっぱりVAパネルのモニターに変えて良かったです。
数年前の安物TNパネルと比べて、発色のメリハリが全然ちげぇ!






※(2012/09/21)追記
この作品をきっかけに、妹役を演ずるところの桐谷華さんのファンになりました。
しばらくは桐谷さんが出演された作品を重点的にプレイしたいなと。
声優の名前に詳しくない私ですが、こういう選び方になるのは初めてなのでちょっと戸惑い。