殻ノ少女 全部読み終わりました。 CGなど全部埋めるのに苦労しました。 この作品はプレイヤーが入り込む余地が少ないので大層な事は書けませんけど、ネタバレになりそうな所を【 】で括って文字色も反転させときます。

 推理パートの存在や選択肢の多さと複雑さが相まって かなり難易度高めだと思います。 今までプレイしたエロゲーの中でも分岐が多い方なので全部のエンディングを見るのが難しかったです。

 ミステリー的に考えると微妙? でもそれは全体を見たからそう言えるだけで、読み進めている最中の雰囲気作りはものすごいですよ。 BGMが上手く使われてますし、CGもこの方向性で考えるならば最高峰じゃないでしょうか。 何気に身体を分断するときの音も 何種類か使われてますね。 全部同じではない。 基本、ヘッドホンでやっているので、BGMと血の演出と共に鋸とかの音がしたりで生々しいったらありゃしない。


 あまり触れられることも無いかもですが、相関図や証拠品の手帳も雰囲気作りという点で良い味を出していた気がします。 委員長は承認せず!  にも似たようなシステムが入ってましたけど、あっちは殆ど無意味で制作者のオナニーにしか感じられなかったんだよなー…(苦笑) この差はいったいなんなのだろう…。

 登場人物の中では、個人的に【トジ子】が好きなキャラだったので、どう進めても殺されてしまうと知ったら悲しかった…。 初めてそのシーンに差し掛かったとき、具体的には主人公が【指輪をプレゼントしたらトジ子の指から抜けなくなっちゃった】イベントのところ。 ミステリー系でこういうイベントったら、「顔とかがグチャグチャになって誰の死体なのかが分からないんだけど、その前のイベントの事で誰の死体なのかが分かる」みたいなフラグまんまじゃないですか。 読み進めながら 「あぁぁー、まじかぁぁぁー…」 とか 「この流れは…もしかしてここで行方不明とかなっちゃうわけ?」 とか思ったわけですよ(苦笑) で、更に読み進めたら案の定殺人シーンお馴染みのウィンドウ変化が起きて、ボールギャグ咬まされた絵と、その差分で白目向いたところなんかもう生々しくて見てられなかったです。 ぶっちゃけ一番印象に残ったシーンかも。


 あと個人的には紫とだけのエンディングも欲しかったかも。 いや、カルタグラの節操無い妹みたいなのを望むわけじゃなくて(笑)、良い兄弟として平和に暮らしていく的なやつが見たい。 最後のイベント絵が【カタツムリ】って…。 紫らしいって言ったらそうなんだろうけど。 高城夫妻のあのエンディングじゃダメなんだよー…。
 「オタクってこういうキャラ好きそうだよな」とか言われそうですけど、時代考証的に読者のウケを狙いすぎてないから個人的にセーフだと思います。


 カルタグラに出てきた高城夫妻が出てきたのは、素直に嬉しかったですね。 さらに、展開によっては彼らの環境が幸せにも不幸せにもなりますし、選択肢次第で展開の 『 if 』 が見られるエロゲーならでは! だと感じました。 後記する【瑠璃の鳥】エンディングで【高城夫妻の子供が無事生まれる】訳ですが、【名前】はどうなったんでしょう? 私の理解不足? それともそういう終わらせ方?


 初音は【シナリオに密接に関わる立ち位置ではないのでそれほど重要では無い】のかもしれませんが、読者の立場として何回も癒されました。 こういうのって鬱展開作品のアクセントとして結構重要と思うのですよ。 中弛みを防げる感じで。
 八木沼は…まぁ触れないでおこう。


 冬子。 ATOKだと「とうこ」で変換しても出ないから困る(笑)
 どう【頑張っても完全なハッピーエンド】にはならないのがなんとも…。 恐らく一番核心に近づいている重要なエンディングは流れるループバック的に考えても、finが出る事からも【最後に見る瑠璃の鳥】だと思うんですけど、なんか後味が悪い…。 「【……殻を破って、自由になったんだな、冬子――】」と最後に主人公が言ってますけど、それは主人公の決めつけ? それとも確信? 【ある意味救い】なのかなぁ。

 このすっきりしない終わらせ方、ドラマCDを買わせるためにやってるのだとしたらイノグレさん、あくどいッス(苦笑) 現にドラマCD3巻の宣伝には「ゲーム本編では語られなかった新たな結末とは――?」とか書いてあるし。 あー 気になる。