Navelの『乙女理論とその周辺 -Ecole de Paris-』をプレイしました。
本作は『月に寄りそう乙女の作法』(略称 つり乙)の続編です。

以下、 つり乙をプレイ済み前提で感想。
以下、個人的に良かった(?)ところ

・ 前作の『つり乙』では説明不足だった大蔵家内部の確執などについてもシナリオに盛り込まれている。
→そのため、今作をプレイしないと説明は不完全。

・妹である「りそな」のルートが一番楽しめた。
→ある意味 妹ゲー。 但し実際は『兄弟愛』がテーマと思われる。

 

以下、個人的に良くなかったところ  
・新登場キャラクターの魅力が薄い。 特に前作のヒロイン勢と比べてしまうと 月とスッポン。
→エッテ……元気キャラであることと、原画のせいか『つり乙』の 湊 と被る。 湊 は一途さ、遊星の幼い頃の知り合い、庶民感など全体の雰囲気のアクセントというかバランス作りにはとても良い位置づけだったと思うのだけど、エッテにはそういうのが無い。訴えかけてくる存在感がサブキャラ枠であるディートリンデに近い。

→メリル……悪くない。

→ディートリンデ……ギャグ寄り?和ませる立ち位置的なものや存在感は丁度良い塩梅のサブキャラだったと思う。但し、メイドのヴァリーの首輪ネタの引っ張り方はちょっとクドイ。

→リリア……「真心をこめて」しか特徴がない人。もうちょっと魅力を出してあげた方が意外性が出て良かったんじゃないでしょうか。


・終盤の駆け足具合が酷い。 ご都合主義感と思われても弁護のしようがない。まぁ、気にならない人は居るかもしれないけど。



【りそなルートについて】
終盤の駆け足展開以外は特に大きな減点要素なし。前作よりも活躍の場が増えた分だけ魅力が掘り出されて良いんではないでしょうか。
ただ、序盤〜中盤の時点で 学園内トラブルの犯人は リリア またはメイドの華花っていうのがモロバレで緊迫感がないのがもったいない。  終盤の妨害工作も弱い。
なんだかんだでルナ様の登場シーンが最高潮な気もする。


【メリルルートについて】
本作自体が外伝的なものなのだけど、その中でもその意味合いが強いルートだと思った。 その前提はあるが、悪くない出来。村での軟禁はアンソニーが良い人のせいか緊迫感が足りない。 大蔵家内部での確執はそれなりに楽しめた。



【エッテルートについて】
前作の瑞穂ルートと湊ルートはあまり評判が良くないのだけれど、それと比べても酷いルートと言わざるを得ない。  女装バレのきっかけも不自然で無理があり、「ああ、バレのための行動か」と思ってしまった。
メリルが好きだと公言していた分、朝日に対する好意がとても弱い。また、朝日の 解決のためにした行動にも別人の様な違和感があり、煮詰め切れていない。もしかして手抜き?




私の採点は 83点。シナリオの出来自体は前作と同等か少し上を行くかも。ただし、エッテルート及びその他ルート終盤の減点要素があまりにも強く足を引っ張っている印象。
前作プレイ済みが必須条件。

【100〜90点】
是非ともオススメしたい。しばらくの間は記憶にも残りそう。

【90〜80点】
買って損はしなかったけど、オススメするのはちょっと躊躇うかも。

【80〜70点】
凡作。余程の理由がない限りオススメはしない。

【70点〜】
買わなければ良かった。 我慢できない等でギブアップの場合、この枠に入りがち。  













『乙女理論とその周辺』を読み終わったあと、改めて『つり乙』にアペンドパッチを当てて読み直した。
土台の安定度は『つり乙』の方が上。やっぱりルナ様の存在が偉大すぎるんだな。
大蔵家の細かい知識がある状態でプレイする、序盤の「走馬燈」辺りは結構面白い。