すみません、いきなり前提。

今まで低価格帯のカナル型イヤホンは
オーテクのカナルタイプ初期の安い機種を何種類か(紛失)、
PanasonicのRP-HJE150(断線で既に処分済み)、
CreativeのEP-630、
KossのIL200K、
ZERO AUDIOのCARBO TENOREなどを購入してきました。

どちらかというとメインはヘッドホン主義のため、店頭でのイヤホン試聴はほぼ経験が無く、多くの機種を聴き比べているような状況ではありません。
また、上記の機種も学生の頃に適当に買ったものばかりで、音質について意識して使った機種は多くないです。
そのため、低価格イヤホンの知識や感覚についてはあまり参考にならない可能性もありますのでご了承ください。









【MXH-RF500】
ヨドバシドットコムから3,090円の309ポイント還元で購入しました。




まず、購入直後の音はハウジングの内部の二層空間設計(デュアルチャンバー)の存在を大きく感じるような、外側に広がるにつれて低音が暴れ気味な印象を持ちました。
また、「ヘッドホンのAH-D1100が妙な反響感で音場を広く感じさせていたけれど、それと似たような狙いの設計なのかな?」とその時には思いました。
その時点での音質も、自分の持っていた低価格イヤホンの音のイメージとしては、全体的なバランスは悪くありませんでした。




個人的にはエージングについての認識は

「あまり大きく変化するものではないが、機種によっては聴き比べたら差が分かる程度には変化するかもしれない。」
「工業製品であるイヤホンやヘッドホンは個体差について、わりと無視できないレベルであり得るけどあんまり語られないのはなんでだろう、そちらの影響もかなり大きいよね?」

っていう感じです。後者はあんまり関係ないか。




MXH-RF500のエージングでの変化は、個人的にはとても大きいものでした。
エージングを10〜20時間程度行ったところ、前述した暴れ気味だった低音がかなり治まったのです。
また、低価格イヤホンとしては珍しいほど広かった音場は、低音が治まったのにも関わらずほぼそのままでした。これにより見通しが良くなり、全体的なバランスもフラットに近づきました。

その後、エージングを100時間ほど済ませました。







全体的にはフラット傾向で、なにより特筆すべきは、音が自然なところです。
比較対象のCARBO TENOREも音は自然なのですが、一歩引いた感じで音が落ち着きすぎるところがあります。また、CARBO TENOREは音量を上げすぎると弾んだ低音が主張しすぎて破綻しやすくなるため、ベストマッチする曲がなかなか見つかりません。
その点、MXH-RF500は様々なジャンルの曲に対する対応力、無難さで言えば若干落ちるものの、上記のような悩みがありません。


低価格イヤホンでは、やけに低音が膨らみ気味で他の音を隠してしまったり、音場が狭く音がのっぺりと感じてしまったりで、自然に聴く事ができるというのは
それなりの価格帯のイヤホンを買えば選択肢も多くなるのですが、この価格帯ではとても貴重だと思います。












前述していますが、同価格帯ではお勧めイヤホンとしての話題で常連のCARBO TENOREと傾向が似ており、かなり良い勝負をしています。
ってわけでこの両機種を比較しつつメモったものを下記に載せときます。



※この比較は、両機種とも100時間程度はエージングを済ませた状態です。
また、それぞれ純正ではなく、自分に合った同タイプのシリコン製イヤーチップを装着しています。

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【全体的な印象】
両機種ともフラット〜厳しい目で見ると少しドンシャリ。
CARBO TENOREは、一歩引いた位置で冷静に音を観察しているような感じ。MXH-RF500よりも相性の悪い曲は少ないが、相性がとても良い曲も少なそうな印象。
MXH-RF500は、「CARBO TENOREではどこか落ち着いてて、なんか物足りない」場合に良い。
というか性能はかなり拮抗してるので、落ち着いた感じがいいならCARBO TENORE、響きや鮮やかさを求めるならMXH-RF500が良い。



【装着感】
どちらもとても良い。MXH-RF500の方がステムの形状のおかげで耳穴の圧迫感が少なく、さらに良い。 
ただし、MXH-RF500は耳にスッポリと収まる形状のため、合わない人もそれなりに居そう。 

どちらもかなり軽い。



【音量】
MXH-RF500の方が取りやすい。
ただ、どちらも一般的なDAPであれば音量は問題ない。


【分解能】
ほぼ同程度。
ただし、CARBO TENOREは音が細い傾向にあり、把握しやすい。
MXH-RF500は中高域の響きが多く、同音域の他の音を隠してしまうことが若干ある。


【音場】
MXH-RF500の方が若干広い。
CARBO TENOREの広さは普通だが、明確で若干把握しやすい。


【低域】
量はCARBO TENOREの方が少し多い。
質はCARBO TENOREは弾んで締まっている感じ。
MXH-RF500は響きが感じられ、重心が少し低く安定している感じ、自然、わりと質が良い。ただし、音の描き分けが若干甘い印象。


【中〜高域】
量は同程度。
どちらも低域が邪魔をすることが無く、聴きやすい。
高域の伸びはCARBO TENOREの方が若干良い。ただし、高域全体で線が細い。また、MXH-RF500と比べると総じて落ち着いているという印象。
鮮やかさはMXH-RF500の方が良い。ただし、厳しい目で見ると高域の響きがクドく感じてしまうことがごくまれにある。また、高域の響きが変に反響して刺さることがごくまれにある。



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以上です。
買ってよかった!と思ったカナル型のイヤホンは久しぶりでした。