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今回はAliExpressにて、HCKさんからboarsemanのMX98SK25Sを購入しました。
「セットで購入するのでお安くなりませんか?」と交渉しまして、$32で購入させていただきました。
もっと値下げしてもらえたかは分かりませんが、満足しています。

MX98Sについては後日、別の記事で詳しく取り上げたいと思います。


右:boarseman K25
左:boarseman K25S
下:boarseman MX98S


 
外見で比較すると、K25とK25Sはハウジングの色が違うのみで、
パッケージから付属品、ケーブルの仕様やプラグ形状まで全く同じで、
単なる色違いと言われても違和感がありません。



boarseman K25は以前に購入したもので、低価格イヤホンながら使いやすい無難な音バランスのため
「とりあえずこれで聴いてみるかな」って感じで気楽に使えるイヤホンとしてわりと気に入っていました。
また、似たような価格帯のイヤホンをいくつか購入した時にもリファレンス機種として参考にしていました。

boarseman K25SはHCKさん曰く「K25SはK25のアップグレード版だよ!品質も音質も良いよ!(意訳)」 とのことで、K25と似た傾向の音であること、なおかつ高音質化していることを期待し、購入を決めました。



今回は既に所持していたK25と、今回購入したK25Sの音質について軽く比較をしたいと思います。





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まずは、過去の記事で書いたK25の印象ついてコピペします。



--------------------------------------------ここから引用--------------------------------------------

【Boarseman K25】
AliExpressで「Easy Earphones & Headphones Co'ltd」から$ 8.91で購入。
エージングは300時間超え。
エージングで低域が若干増えた?気のせい?
・真っ当な音。無難なフラットバランス。これも超低域と超高域は伸びない。
・無難な音の厚み、質感、繊細さ、クリアさ、音場感。
・安いイヤホンではありがちな上擦ってる感覚が比較的少ない。この点は日本の安価イヤホンで定番のPioneer SE-CE521よりも優れていると感じる。
……ただし、スネアの表現があまり綺麗ではなく、性能の不足を感じる。高域の伸びが物足りない。
・向き不向きなどを考えずに、気楽に使いやすい。
・特筆すべきは全てに於いて無難なバランスの良さにつきる。

--------------------------------------------引用ここまで--------------------------------------------




あれからさらにエージング時間は増加しましたが、目立つような変化は無いと思います。
良くも悪くも無難な印象であり、印象的な音のバランスや鳴りっぷりはありませんが、
クセが少ないので色々な曲のジャンルへの対応力が優れています。

また、イヤホンを変えた直後にありがちな聴き始めの違和感も、わりと少ないです。







【低域】(※ベースとかバスドラムとか和太鼓とかチューバとか)

どちらも深さはそれほどありません。

量はK25の方が主張してきますが、それは響きの多さによるものと思います。
K25Sの低域はK25よりも制動を効かせ、響きを抑えた印象です。
ただ、味気なさを感じる人も居るかもしれません。

厳しい目で見ると、K25は響き方に雑さを感じてしまう部分があり、
低域が少しでも頑張っているような曲では他の音とカブり気味になってしまいます。

K25Sは硬すぎず柔らかすぎず丁度良い質と量のため、
音と音の間隔が開いて位置が把握しやすくなっており、
その為かベースラインをとても追いやすく、全体の印象もスッキリしているように感じます。
色々な曲のジャンルへの対応力、無難さがさらに増していると思います。



K25は低域が目立ち、緩やかに広がるように響くので、
そこを魅力的に感じていた人はK25が良いと感じるかもしれません。
バスドラム等のアタック感もK25の方が若干目立ちます。






【中域】(※ヴァイオリンとかピアノとかスネアとかタムとか、男性女性ヴォーカルとか)

K25Sの低域のスッキリさに釣られて錯覚してしまいますが、
中域自体の質や量に差はあれど、それほど大きなものでは無いと思います。
 
ただ、K25は若干ですが、低域の響きに引っ張られる印象です。
低域の響きが中域にカブることが無視できない程度にあります。

K25Sでは前述したとおり、把握しやすいスッキリとした印象になっているので
音の立ち上がりと余韻が楽しみやすいです。  特に終り際の余韻。



この錯覚も音の印象づけには大きい要素なので、
この点については人によって評価が分れそうな印象です。





【高域】(※弦楽器の倍音成分とか、女性ボーカルの裏声とか)

どちらもあまり伸びません。
また、印象の違いもほぼありません。
ほぼ刺さらないので聴きやすいですが、人によっては物足りなさを覚えそうです。

強いて挙げるとすれば、全体の音の把握しやすさに引っ張られるような印象になると思います。





【その他】
結論としては、両機種とも無難なバランスの機種です。
ただし、受ける印象はそれなりに違います。


K25は全体的に無難ながらも低域が響き、安定感があります。
また、その低域の響きにより粗が上手くマスクされている面もあり、使いやすいです。



K25SはK25よりもスッキリとした印象で、また低域も雑味が取れて大人しくなるので
音量が上げやすくなり、相対的に他の音域を楽しみやすくなっているように思います。
ただし、曲によっては低域が薄く物足りなさを感じてしまうこともあります。
単体ではそうでもないのですが、K25と比べると味気なさや腰高感を覚えるかもしれません。


K25Sの方が上手く性能を引き出されているように感じられますが、大元の素質は大差無く、
低価格イヤホンらしい粗がK25よりも若干ですが目立ってしまっているのも事実です。



私の使い方としてはK25Sを基本として使い、上記のような不満が出た場合にはK25にします。
両機種とも埋れてしまうには惜しいイヤホンです。


ちなみに……。
K25をかなり気に入っている人がK25Sを購入するのも使い分けという点で悪くないかもしれません。
しかしそれならば、もうちょっと性能の高い別の機種を購入した方が良いのではないかなぁと思いました。






現状では こんなところでしょうか。
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